野田市最古の社である櫻木神社は、社記によれば平安朝の仁寿元年(西暦851年)に、大化の改新で活躍した大職冠藤原鎌足公五代の後胤で、冬嗣公三男の嗣良公が、この地に居を移した時、この処に桜の美しい大木があり、公がこれの木のもとに倉稲魂命を祀り、その後武甕槌命の神を祀ったのが始まりであると伝えています。
その後、冬嗣公の八男良世公の孫にあたる藤原則忠氏(髙梨相模氏)が祭祀を継承したと伝えています。
現社家はその継承から28代目、初代から31代目に当たります。
存する宮司家社家文書によれば、この地は古くには「桜木村」と呼ばれ、後に「桜台村」となり、桜が咲き誇る美しい里だったと考えられています。
桜の宮と称へられている所以です。そして今もなお広大な御神徳により、広くこの地の開発の守護神として御神慮を示され、また野田市最古のお社としてその歴史を重ね、参詣する人みな朝に祈り、夕に感謝の誠を捧げてまいりました。
当地御鎮座の後も
と、祈る者後を絶たず各地より多くの崇敬をあつめています。
サクラの「サ」は早苗や早乙女、皐月などの「サ」と同じく、稲に関係し田の神さまである稲霊を表します。
「クラ」はその稲霊が鎮まり座す場所を表します。つまり桜は神の依代(よりしろ)となる木です。山から田の神が桜の木に降臨し豊作をもたらし見守ります。
そして人々に生きる歓びとしあわせ(幸福)を授けてくれます。
倉稲魂命は、穀霊としての福神であり、富貴、財運にかかわる神様です。また、豊宇気比売神(とようけひめのかみ:伊勢神宮外宮の祭神)と同一神と言われる食物全般の神様でもあります。
人々の生命を守り育て、家を富裕にしてくれる祖神であり、生活の衰運にかかわる大切な神様です。
桜の「さ」は稲霊、「くら」はその神が座す場所、櫻木神社由来の名称は稲霊との関わりと桜の木のもとに祀られたことに起因しています。
武甕槌命は、国護りに活躍した神として知られ、我に強さを与え給ふ神として、また強さは祈る人に与えられるものと考えられ、勝運・開運の守り神と言われています。
伊弉諾尊、伊弉冉尊は国生みの神として知られ、生命の祖神、また男女良縁の祖神であると言われています。
また、当社は桜の開花に因み開運・縁結びのご利益があると言われています。
東武野田線野田市駅より徒歩約12分。
お車の場合は、常磐自動車道流山IC、または柏ICより国道16号を野田方面が便利です。
拝殿、幣殿、本殿
右から拝殿、幣殿、奥に本殿となります。
櫻木神社の豊かな千年の杜は、貴重な文化資源であり、また緑の環境資源でもあります。
この貴重な資源を保全していくために、皆様のご協力をお願い申し上げます。
ご祈祷は毎日の9時~16時の時間内、随時の受付です。
当日の受付のみ、ご予約は不要です。
尚、正式参拝、初誕生祭、お食初式等はご予約が必要です。
詳しくはお電話にてお問い合わせくださいますようお願い申し上げます。
大鳥居
東武野田線野田市駅より徒歩約12分、この大鳥居が目印です。
大鳥居前駐車場
大鳥居前駐車場、第一、第二、第三駐車場、その他計300台収容できます。
参道
竹林の涼しげな光景が広がります。木漏れ日とひんやりとした空気がとても気持ちのよい参道です。
手水舎
けがれを洗い流すものと考えられ、神にお参りする人はまず身のけがれを手水舎で落とします。
菅原神社
学問の神菅原道真公。社殿を男子は右、女子は左から1周し、合格と3回念じ二拝二拍手一拝でお参りします。
日天社
御祭神は天照大神と大国主命です。天照大神は生活の安定を司り、大国主命は福と男女の縁を司ります。
健康のなで石
願いを込め手で石をなで、次にその手で身体の悪い部分をなでて下さい。心を込めご祈念ください。